自分自身が元気な３人目の子どもを産んだ１年後にがんが見つかり大掛かりな手術をした経験から、ヒトのいのちの話、健康を守るためには、いのちのバトン、体と心の変化など自分の子にも日々伝え、これから多くの未来ある子どもたちへ生きやすくなるためになにか役に立つことはないかと考え講演活動を始めました。
自身のがんは、幸いごく初期に発見でき手術をすることで10年以上元気に過ごすことができ、がんの早期発見の大切さも痛感。生かされたいのちを大切に丁寧に過ごすことができたら…と日々家族と過ごしながら感じています。

中学生の時期は思春期と重なり、身体も心も大きく変化する年代です。
自身に起こる身体の変化や体の変化に伴う心の変化、また体の変化に伴い体調不良を訴えるお子さんもいたり、今後起こるかもしれない体調不良の受診の目安や多様な生き方、性の暴力の話など多種多様な話を50分で詰め込みお伝えしてます。
かなりタイトなたくさんの話題に触れる詰め込み講演ですが、毎回講演の後にたくさんの感想・質問をいただきます。

今年は、以前の話に加え性の暴力の話を追加してお話したところ、自分と他者の性に関する同意をどのように確認するのか。大人も戸惑うことの多い問題に中学1年生で気が付き今後どうあるべきか自身で追求している・追求する必要性を感じてくれている生徒さんが複数いたこと。
いのちのバトンがつながれていることにワクワクしてくれている生徒さんがいてくれること。
性の話をタブーにしないこと。
など、お伝えしたいことをそのまま言葉にしなくても、生徒の皆さんが感じとってくれていることに感激しました。

息子を出産後１年で、がんを患い上の子たちもまだ小学生…
自分のいのちにゴールが見えるかもしれないと感じた時、この子たちに私は何を残していけるだろうと考え、助産師という仕事を選んだ自分が子どもたちに残せること…
いのちや性を肯定的に感じ大切にしてほしい。また、身近に感じていてほしい。
そして欲張るのなら、自らのいのちや自分を支えてくれる家族や友人、関わりを持ってくれる人々を大切に過ごしてほしいと願い、伝えていくことを考え始めました。
幸い、主治医も驚くほどの速さで発見できたことが功を奏し、手術後10年を超え生活することができています。
失ったものはありますが、今自分の子どもたちだけでなく、箕面市にある助産院近隣の学校や育児サロンなどで性教育に関連した授業やお話し会をさせていただけるようになりました。
大阪府箕面市や北摂地域など近隣地域の学校、幼稚園や保育園。子ども会やサロン、学習塾など小さなお子様から生徒さんなどその時期に合わせ、また、主催される方がどのような性教育の話を伝えていきたいかを伺いながらともに“いのちの話”の構成を考えています。
企業に勤務する方々へは、私ががんを経験しているからこそ体感からお伝えする、皆の健康を守る健康企業経営にむけたセミナーや多様な性の受け止めに関するセミナー、ワークライフバランスやライフプランに関わる性のセミナー、企業内での性の暴力や悩みのセミナー、今まさに子育てする・しようとする社員様へのアドバイスなど様々なセミナーに取り組みます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様とお会いし、ともに考え、自らを省みる時間が持てることを楽しみにしています。

箕面市にある訪問型助産院のかりゆし助産院です。
当助産院では、性教育やセミナーだけではなく、箕面市や茨木市、吹田市、豊中市、池田市の子育て中のご家族へは、育児の現場であるご家庭へ出向き子育て相談や授乳相談、沐浴や内風呂などの育児相談にも対応しております。