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新入園や新しい生活に向けた準備に追われる中、生活に変化が出てきている時期ではないでしょうか?
ご出産から、授乳を続けてきたみなさんにとって、卒乳・断乳の時期をどうしようかと悩まれている方もおられると思います。
当院も、今まさに、卒乳に向けたお問い合わせやご相談がきており、対応させていただいております。

卒乳・断乳の時期はどうやって決めているのでしょう?

卒乳の時期には個人差があり、いつ始めるといいといった決まりは特にありません。
世界保健機関(WHO)と国連児童基金(UNICEF)は、乳児が生後6か月間母乳だけを飲み、その後栄養が十分な補完食(母乳に加えて他の食べ物を与えること)を食べながら2歳かそれ以上まで母乳を飲み続けることを推奨しています。
しかし、これらの推奨に関しては、国際的なもので国や地域によってさまざまな事情や条件が異なり、絶対ではありません。
2歳まで継続するには母子ともに様々なメリットもわかってはきていますが、ご家庭により事情や条件は様々でお子様やご家族の生活に無理のない時期に開始して問題ないと感じます。

新生活に向け授乳を続ける生活とは…

復職に向け、新入園をお迎えのご家族の場合、授乳を続けることで、どのような生活になるのか?

復職に向け、ママがしておきたい確認や準備

授乳を続けている場合、ママが確認しておきたい項目として
・搾乳を自分でできるのかまた、必要なものは揃っているのか 
・搾乳をしなくても就業中過ごせる状態なのか、そうでないのか。また、母乳の分泌量を減らしたくないから搾乳をしっかり続けていきたいのか
・仕事先で搾乳する場合、場所や時間、絞った母乳の保管場所は確保できるのか
・お子様の預け先は冷凍母乳を扱ってくれるのか
・預け先から帰宅すると授乳をするので、帰宅後や夜間は授乳ができるのか、体力は続くのか

お子様やご家族の状況は

・哺乳瓶で冷凍母乳やミルクを飲める練習ができているか
・預け先が冷凍母乳の扱いをしていない場合の母乳に変わる授乳への方針(ミルクの銘柄や哺乳瓶に対する方針)
・仕事から帰宅後の生活で授乳を継続しながら円滑に続けられるのか
・家族の協力体制は整えることができるのか
・次にお子様の希望があるのか、どれくらいの間をあける家族計画なのか

お子様の変化と家族に及ぼす影響

新生活はママやパパなども緊張し、とても疲れるものですが、お子様も同様で、今までの家族という枠から、保育園や幼稚園といった大人数の場へ行き、毎日が刺激的な生活に変化する中で、気持ちが不安定になることも多く見受けられます。
また、今までかかることのなかった感染症も頻繁にかかり、体調も安定しない日々が少しの間続くことも想像できます。
ママは、緊張が続く中就業中の搾乳やそれに伴うことを休憩時間に行わなければならない負担や、家事などに対してパパやその他のご家族の協力があるとはいえ、授乳を続けることは体力的な消耗はないとは言えません。ご家族の協力を得にくい場合はなおさらです。
ただ、お子様にとって、もともとの生活で自分にとっての最も安全な場所であり安心できる状況があると、1日の大冒険から解放されとても安心できる時間となります。また、体調を崩した時の水分補給や夜泣きが起こったときの対策になる大きなアイテムを残しておけるというメリットもあります。

新生活に向け授乳を卒業する生活とは

それまでの授乳スタイルにもよりますが、ママの復職時にトラブルが少ない状況でいたいとお考えであれば、卒乳は済ませた状況で復職の日を迎えていただきたいと思います。

ご家庭でどのような準備が必要なのか

卒乳をお考えの場合に、家族で確認しておきたい項目として
・お子様が、母乳以外のミルクや食事で十分な栄養を確保できるようになっているのか
・お子様のミルクや離乳に向けた食事に対して預け先が必要としていること(ミルクの銘柄に対して預け先の方針・離乳の進行具合やそれらへの方針など)
・卒乳の時期・方法
・卒乳のタイミングでご家族のサポートが得られるのか、どのようなサポートが得られるのか
・卒乳後の生活への準備

卒乳の時期や方法

お子様が卒乳しても十分に栄養がとれる状況ができれば、ご家族で日程を調整し、当日はお子様の機嫌が悪くなっても授乳せずにやり過ごす方法などを考慮して、ご家族でサポートしあえる状況が作れるようにしておくと、ママの胸が張り痛くても、そのケアに集中し休むことができる環境ができると、とても助かるのではないかと感じます。
また、授乳期間に乳腺のトラブルがあった方や自分で痛くなった胸の対処はつらいと感じる方は、地域の助産師やかかりつけの産婦人科などの助産師と一緒に前もって相談しながら日程調整をされることをお勧めします。

卒乳後のケアをご自身でされるか、専門にしている医療者とケアされるのか

助産師とともに計画を立てる意味は、助産師がケアを行う場合にはおおむね、
➀卒乳当日から3日程度は冷やして母乳を作られにくい状況を作りながら、どうしてもつらい時だけ乳房全体を軽く圧迫するおにぎり絞りをして痛みが軽くなればまた冷やすを繰り返し、断乳の日から3日目に一気に母乳を抜く手技を行います。
➁搾乳した約1週間後に再度乳房の確認を行い、胸の張りが残る・赤みや痛みがある場合は母乳を絞り出す手技を行います。
➂さらにその3週間後に再度乳房が落ち着いてきたか確認し、落ち着いていれば卒乳を無事に終えることができた。
というように、ケアを行うタイミングがある程度目安としてあり、卒乳してトラブルを抱えてしまうと、ママご自身がつらい思いをしなければいけなくなるので、ケアをおこなう助産師の日程などもご考慮の上、計画を立てていただくことをお勧めしています。
ご自身でケアされる場合も同様のタイミングでケアしていただくことをお勧めします。
その際に途中でお困りの場合も、緊急で対応できる助産師がかかりつけ産婦人科、助産院や地域にいると思いますので、ぜひ早いうちにご相談いただくことをお勧めします。

新しい生活はもうすぐ。

育児の方法は10家族10色。
卒乳だけに限らず、新しい生活に向け様々悩みは尽きない時期だと思います。
ご家族で想像していた生活と、迎えてみた生活が想像と異なることも多いかもしれません。
お困りの際は、生活をされているご自宅でみなさんの生活に即した方法を一緒に考えさせていただきます。
卒乳に関しても、乳房の状態をみて計画的に時期やケアの方法などのアドバイスもさせていただきます。
箕面市や茨木市、吹田市、豊中市、池田市の子育て中のご家族でお困りの場合は育児の現場であるご家庭へ出向き子育て相談や授乳相談、沐浴や内風呂などの育児相談にも対応します。

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箕面市にある訪問型助産院のかりゆし助産院です。

当助産院では、箕面市や茨木市、吹田市、豊中市、池田市の子育て中のご家族へは、育児の現場であるご家庭へ出向き子育て相談や授乳相談、沐浴や内風呂などの育児相談にも対応しております。
また、大阪府北摂地域の幼稚園・保育所、小学校、中学校、高等学校、大学への性と生に関わる出前授業や健康教育や性と生の話題を考えた企業でのセミナーなど、企画される方が必要としている情報をまとめて講演活動も承ります。
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