出産後、ふとした時に涙が出たり、気分の浮き沈みが激しくなったりすることはありませんか?
産後の健診や新生児訪問の際、お話している中で涙しながら「こんなにしんどいのは私だけ?」と不安を吐露される方が多くおられます。また「私だけおかしいのかも…」と誰にも相談できずに一人で悩みを抱え込んでしまう方もおられるのだと産後のご家族と関わっているときに体感しています。
実は日本では、妊娠中や産後の時期に亡くなるお母さんの原因で最も多いのが「自殺」だと報告されています。
この記事では、訪問助産師 小松 の視点から、産後うつのセルフチェック方法や相談のタイミング、サポートの受け方についてお伝えできればと思います。
ひとりで抱え込まず、まずは産後のうつ症状について知ることから始めてみませんか?
産後のうつ症状とは?誰にでも起こりうる心の変化

出産は人生における大きな出来事。
喜びにあふれているはず…そんなイメージとは裏腹に、24時間休む暇なく続くあかちゃんのお世話に、心や回復途中の体調がついていかず「気分が落ち込む」「涙が出る」などの状態に悩むママは少なくありません。
産後のうつ症状は、出産後のホルモンバランスの急激な変化や睡眠不足、育児への不安などが重なり起こる心の不調であることが多いです。
誰にでも起こり得るもので、あなたの心が「弱いから」ではありません。
喜びにあふれているはず…そんなイメージとは裏腹に、24時間休む暇なく続くあかちゃんのお世話に、心や回復途中の体調がついていかず「気分が落ち込む」「涙が出る」などの状態に悩むママは少なくありません。
産後のうつ症状は、出産後のホルモンバランスの急激な変化や睡眠不足、育児への不安などが重なり起こる心の不調であることが多いです。
誰にでも起こり得るもので、あなたの心が「弱いから」ではありません。
出産後に起こる心と体の変化
・ホルモンの急激な変化
(妊娠を安全に継続するためのホルモンと、乳汁を生産する/体調の回復を促すホルモンのバランスが急激に変化することで自律神経や感情のバランスが崩れやすくなる)
・眠れない日々の積み重ね
(新たないのちが健康に過ごせているのか/慣れない・休む間のない育児/いつ起きるかわからないというプレッシャーなどでゆっくり休めていないなど)
・生活が一変するストレス
(体調の回復が追いつかない中、今までの生活リズムと異なり新たな家族が加わることで世話に加え家事も増え生活リズムが変化するなど)
・「ちゃんと育てなきゃ」というプレッシャー
(核家族化が進んだことで、あかちゃんのお世話に関わることができる人が少なくなり一人にかかる負担感が増えている/産み育てる子の人数が減り、1人に対する期待が高まっている/様々な要因で自分でも気が付かないうちに心の疲れがたまってしまうなど)
こうした変化は誰にでも起こりうる自然なものと言えます。
(妊娠を安全に継続するためのホルモンと、乳汁を生産する/体調の回復を促すホルモンのバランスが急激に変化することで自律神経や感情のバランスが崩れやすくなる)
・眠れない日々の積み重ね
(新たないのちが健康に過ごせているのか/慣れない・休む間のない育児/いつ起きるかわからないというプレッシャーなどでゆっくり休めていないなど)
・生活が一変するストレス
(体調の回復が追いつかない中、今までの生活リズムと異なり新たな家族が加わることで世話に加え家事も増え生活リズムが変化するなど)
・「ちゃんと育てなきゃ」というプレッシャー
(核家族化が進んだことで、あかちゃんのお世話に関わることができる人が少なくなり一人にかかる負担感が増えている/産み育てる子の人数が減り、1人に対する期待が高まっている/様々な要因で自分でも気が付かないうちに心の疲れがたまってしまうなど)
こうした変化は誰にでも起こりうる自然なものと言えます。
「産後うつ」と「マタニティブルー」の違い
前にも示した通り、出産後に気分が落ち込んだり涙もろくなったりするのは、珍しいことではありません。
「マタニティブルー」は産後2〜10日ごろに見られる一時的な情緒の不安定さで、ホルモンの変化や疲労、睡眠不足などが原因とされています。
通常は数日〜1週間で自然に回復します。
一方「産後うつ」は、出産後2週間〜数か月以内に発症し、気分の落ち込み、無気力、不眠、食欲不振、赤ちゃんへの愛情の薄れなど、日常生活に支障をきたす深い抑うつ状態が続くのが特徴です。
2週間以上つらさが続く場合は、医療機関や助産師に早めの相談をしてもらいたいと思います。
自分を責めず、サポートを求めることが回復への第一歩となります。
「マタニティブルー」は産後2〜10日ごろに見られる一時的な情緒の不安定さで、ホルモンの変化や疲労、睡眠不足などが原因とされています。
通常は数日〜1週間で自然に回復します。
一方「産後うつ」は、出産後2週間〜数か月以内に発症し、気分の落ち込み、無気力、不眠、食欲不振、赤ちゃんへの愛情の薄れなど、日常生活に支障をきたす深い抑うつ状態が続くのが特徴です。
2週間以上つらさが続く場合は、医療機関や助産師に早めの相談をしてもらいたいと思います。
自分を責めず、サポートを求めることが回復への第一歩となります。
もしかして私も?セルフチェックリスト

以下のような症状が続いていませんか?
よくある産後のうつ症状のサイン
☑何も楽しく感じられない
☑理由もなく涙が出る
☑自分を責めてばかりいる
☑赤ちゃんがかわいいと思えない
☑寝つきが悪く、疲れているのに眠れない
☑食欲がない、または過食してしまう
☑死にたい、消えたいと感じる
☑理由もなく涙が出る
☑自分を責めてばかりいる
☑赤ちゃんがかわいいと思えない
☑寝つきが悪く、疲れているのに眠れない
☑食欲がない、または過食してしまう
☑死にたい、消えたいと感じる
チェックポイントと気をつけたい症状
☑先述の項目が2週間以上続いている
☑日常生活に支障をきたしている
☑周囲との関わりを避けてしまっている
該当するものが複数あれば、産後のうつ症状があらわれている可能性があります。決して自分を責めず、早めに相談することが大切です。
☑日常生活に支障をきたしている
☑周囲との関わりを避けてしまっている
該当するものが複数あれば、産後のうつ症状があらわれている可能性があります。決して自分を責めず、早めに相談することが大切です。
相談の目安とタイミング

どのくらい続いたら受診すべき?
気分の落ち込みが2週間以上続いていたり、育児や生活に影響が出ている場合は産後健診までの期間であれば出産をした産科の医療機関へ相談してみるのもいいと思います。
産後健診が終了していた場合は市町村の保健センターや子育て支援センターの保健師へ相談したり、心療内科への相談を検討しましょう。
また、育児や生活への影響はご本人がなかなか気が付けないものです。
ご家族や周囲の方が必要性を感じた場合は、ご本人とよくお話をして医療機関へご相談することを勧めてあげてください。
産後健診が終了していた場合は市町村の保健センターや子育て支援センターの保健師へ相談したり、心療内科への相談を検討しましょう。
また、育児や生活への影響はご本人がなかなか気が付けないものです。
ご家族や周囲の方が必要性を感じた場合は、ご本人とよくお話をして医療機関へご相談することを勧めてあげてください。
誰に相談すればいいの?
・産婦人科・精神科 :専門的な診断と治療が必要な場合
1か月検診までのタイミングであればまず、ご出産された産婦人科の医療機関へ早期にご相談することをお勧めします。
・訪問助産師 :ご自宅の近隣で活動している訪問助産師は、緊急時も様々な相談に応じてくれることと思います。日常の中で話を聞き、心に寄り添う存在となってくれることでしょう。
また、新生児訪問などでご自宅へ訪れる助産師は居住地域の市町村の子育て支援窓口や支援のアドバイスをしてくれる保健師と連携していることが多く、心強い存在です。
・市町村の子育て支援窓口:地域の支援制度や相談窓口を案内してくれるなど様々な地域の公的サービスのアドバイスをしてもらえます。
1か月検診までのタイミングであればまず、ご出産された産婦人科の医療機関へ早期にご相談することをお勧めします。
・訪問助産師 :ご自宅の近隣で活動している訪問助産師は、緊急時も様々な相談に応じてくれることと思います。日常の中で話を聞き、心に寄り添う存在となってくれることでしょう。
また、新生児訪問などでご自宅へ訪れる助産師は居住地域の市町村の子育て支援窓口や支援のアドバイスをしてくれる保健師と連携していることが多く、心強い存在です。
・市町村の子育て支援窓口:地域の支援制度や相談窓口を案内してくれるなど様々な地域の公的サービスのアドバイスをしてもらえます。
訪問助産師 小松 ができること

お話をお伺いし心をサポート
「話すだけで気持ちが軽くなった」「大人と会話することが久しぶりすぎて会話できることでホッとしました」
そんな声が多いのが、助産師の訪問ケアです。
特別な治療をするわけではありませんが、不安を抱えたみなさんに寄り添い・受け止めることを大切にしています。
そんな声が多いのが、助産師の訪問ケアです。
特別な治療をするわけではありませんが、不安を抱えたみなさんに寄り添い・受け止めることを大切にしています。
必要に応じた医療や支援機関との連携
症状が強い場合や、より専門的な対応が必要と判断したときは、医療機関や支援機関につなぐお手伝いも可能です。
私のように、個人の助産院と市町村の新生児訪問も並行し活動している助産師も少なくありません。
居住地域の支援機関を周知していたり、地域の医療機関の情報も持ち合わせていることが多いので、皆様の症状や居住地域に合わせたアドバイスもできる場合があります。
私のように、個人の助産院と市町村の新生児訪問も並行し活動している助産師も少なくありません。
居住地域の支援機関を周知していたり、地域の医療機関の情報も持ち合わせていることが多いので、皆様の症状や居住地域に合わせたアドバイスもできる場合があります。
ひとりで抱え込まないで|ママへのメッセージ

「がんばっている自分」を認めること 受け止め、支えてくれる人は必ずいます
毎日、赤ちゃんと向き合っているだけで、あなたは十分にがんばっています。
涙が出るのは、気持ちを押し込めすぎているサインかもしれません。
「こんなこと相談していいのかな?」と思うことほど、誰かに話してほしい。
助産師 小松 は、あなたのその小さな声に気づきたいと思っています。
ひとりで抱え込まずに、どうか声をかけてください。
涙が出るのは、気持ちを押し込めすぎているサインかもしれません。
「こんなこと相談していいのかな?」と思うことほど、誰かに話してほしい。
助産師 小松 は、あなたのその小さな声に気づきたいと思っています。
ひとりで抱え込まずに、どうか声をかけてください。
かりゆし助産院ができること

かりゆし助産院は、大阪府箕面市にある訪問型助産院です。
授乳相談や育児相談、乳房の突然のトラブルケア、ご自宅でお子様の沐浴や、内風呂のお手伝いなどご希望に応じて対応させていただいています。
また、育児をしている皆様の些細と思われるご不安に寄り添い、ご自宅へ伺いご相談に応じています。
相談事や依頼が複数ある場合、複数のケアを必要な時間をかけケアする訪問型産後ケアの準備もございます。
複数の相談がある場合や相談内容のケア計画をお問い合わせフォームでお受けすることも可能です。
当助産院の訪問ケア対応エリアは、箕面市、茨木市、吹田市、豊中市、池田市となっております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様とお会いし、ともに考える時間が持てることを楽しみにしています。
授乳相談や育児相談、乳房の突然のトラブルケア、ご自宅でお子様の沐浴や、内風呂のお手伝いなどご希望に応じて対応させていただいています。
また、育児をしている皆様の些細と思われるご不安に寄り添い、ご自宅へ伺いご相談に応じています。
相談事や依頼が複数ある場合、複数のケアを必要な時間をかけケアする訪問型産後ケアの準備もございます。
複数の相談がある場合や相談内容のケア計画をお問い合わせフォームでお受けすることも可能です。
当助産院の訪問ケア対応エリアは、箕面市、茨木市、吹田市、豊中市、池田市となっております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様とお会いし、ともに考える時間が持てることを楽しみにしています。