夏は旅行やレジャーなどで人と親しくなる機会が増える季節。
楽しい時間を過ごすその前に、知っておいてほしい「性感染症」の話。気づかぬうちに心と身体に大きな影響を及ぼすこともあります。
特にクラミジアや淋菌は、将来の妊娠や出産に関わるリスクも。
また「若者の病気」というイメージが強いかもしれませんが、実は全年代で感染報告が増えています。
この記事では、性感染症の実態とセルフチェックのポイントを解説します。大切なパートナーや未来のために、正しい知識と予防法を身につけて、後悔のない選択をしていただけたら嬉しいです。
そもそも性感染症ってどんな病気?

性感染症の種類と特徴
性感染症(STI)は、性行為を通じて感染する病気の総称です。
クラミジア、淋菌、梅毒、HIV、尖圭コンジローマ、性器ヘルペスなど、ほかにも多くの種類があり、感染経路もさまざま。
性器同士の接触だけでなく、口や肛門を介してもうつることがあるため、「コンドームを使っていれば安心」とは限りません。
なかには命に関わる重篤なものや、慢性疾患として長く影響するものもあるため、予防と早期発見が大切です。
クラミジア、淋菌、梅毒、HIV、尖圭コンジローマ、性器ヘルペスなど、ほかにも多くの種類があり、感染経路もさまざま。
性器同士の接触だけでなく、口や肛門を介してもうつることがあるため、「コンドームを使っていれば安心」とは限りません。
なかには命に関わる重篤なものや、慢性疾患として長く影響するものもあるため、予防と早期発見が大切です。
無症状でも感染しているって本当?
性感染症の中には、感染しても自覚症状がないまま進行するものがあります。
特にクラミジアや淋菌は、女性では70%以上、男性でも50%近くが無症状といわれています。
その間にパートナーに感染させてしまうリスクもあり、気づいたときにはすでに深刻な状態になっていることも。
定期的な検査は、自分と相手を守る行動のひとつです。
特にクラミジアや淋菌は、女性では70%以上、男性でも50%近くが無症状といわれています。
その間にパートナーに感染させてしまうリスクもあり、気づいたときにはすでに深刻な状態になっていることも。
定期的な検査は、自分と相手を守る行動のひとつです。
クラミジア・淋菌感染のリスクとは

自覚しにくい感染とその落とし穴

クラミジアや淋菌感染は、感染しても症状が出ないケースが多く、特に女性では70%以上が無症状といわれています。自覚がないまま放置され、知らずにパートナーにうつしてしまうことも。
また、男性も決して無関係ではありません。
男女ともに恥ずかしさや忙しさから、排尿時の違和感や分泌物の増加など軽度の症状に気づいても「様子見」で済ませてしまうことも多く、適切な治療が遅れると、不妊の原因となることもあります。
性別を問わず、早期の検査・治療が重要です。
また、男性も決して無関係ではありません。
男女ともに恥ずかしさや忙しさから、排尿時の違和感や分泌物の増加など軽度の症状に気づいても「様子見」で済ませてしまうことも多く、適切な治療が遅れると、不妊の原因となることもあります。
性別を問わず、早期の検査・治療が重要です。
放置による不妊リスクとその理由
クラミジアや淋菌による炎症が進行すると、女性では卵管閉塞や骨盤内癒着などを引き起こし、受精や着床を妨げる可能性があります。
これは不妊症の大きな原因の一つです。
一方、男性の場合も、精管や副睾丸への感染が精子の通り道を塞いだり、精子の質を低下させたりすることがあります。
「まさか自分が」と思っているうちに将来に影響を与えることも。
どちらにとっても、気づかないうちに生殖機能へダメージが及ぶリスクがあることを知っておきましょう。
これは不妊症の大きな原因の一つです。
一方、男性の場合も、精管や副睾丸への感染が精子の通り道を塞いだり、精子の質を低下させたりすることがあります。
「まさか自分が」と思っているうちに将来に影響を与えることも。
どちらにとっても、気づかないうちに生殖機能へダメージが及ぶリスクがあることを知っておきましょう。
若者に増加中!ただし、感染は全年齢層にあり!

中高年層にも感染は確実にある!
性感染症は若年層に多いと思われがちですが、実は近年50代以上の感染報告も緩やかに増えています。
再婚やパートナーの変化、セカンドライフで恋愛を楽しむ人が増える中、「避妊=妊娠予防」という考え方が強く、性感染症への備えが手薄になりがちです。
令和に入り、60代の梅毒感染者も顕著に増えているという報告も。
年齢に関係なく「知ること・守ること」は大切です。
再婚やパートナーの変化、セカンドライフで恋愛を楽しむ人が増える中、「避妊=妊娠予防」という考え方が強く、性感染症への備えが手薄になりがちです。
令和に入り、60代の梅毒感染者も顕著に増えているという報告も。
年齢に関係なく「知ること・守ること」は大切です。
セカンドライフの性と感染予防の盲点
「もう妊娠の心配はないから」と避妊具を使わなくなるケースが中高年層では多く見られますが、性感染症の感染は年齢と関係ありません。
パートナーが変わった場合や、定期的な関係でない場合は特に注意が必要です。
これからの人生をより豊かに楽しむためにも、性についての知識や予防策を年齢問わず持っておくことが、自分の健康と尊厳を守ることにつながります。
パートナーが変わった場合や、定期的な関係でない場合は特に注意が必要です。
これからの人生をより豊かに楽しむためにも、性についての知識や予防策を年齢問わず持っておくことが、自分の健康と尊厳を守ることにつながります。
感染しない・させないための予防法

正しいコンドームの使い方と限界
性感染症予防の基本は「コンドームの使用」です。
ただし、使用方法を誤ると効果は大幅に下がります。
性行為の最初から最後まで、毎回正しく使うことが前提です。
また、コンドームでは完全に防げない感染症(例:HPVやヘルペス)もあるのが現実。
完全ではないからこそ、予防策はひとつに限らず、複数の視点を持つことが重要です。
ただし、使用方法を誤ると効果は大幅に下がります。
性行為の最初から最後まで、毎回正しく使うことが前提です。
また、コンドームでは完全に防げない感染症(例:HPVやヘルペス)もあるのが現実。
完全ではないからこそ、予防策はひとつに限らず、複数の視点を持つことが重要です。
検査・治療を身近にする習慣

性にオープンになりつつある現代ですが、「性感染症の検査」にはまだハードルを感じる人も多いもの。
最近では、郵送検査キットや婦人科・泌尿器科でも気軽に相談できる体制が整ってきています。
異変がある時だけでなく、「無症状でも定期的に」がキーワード。
早期発見であれば、治療もシンプルで後遺症を防ぐことができます。
最近では、郵送検査キットや婦人科・泌尿器科でも気軽に相談できる体制が整ってきています。
異変がある時だけでなく、「無症状でも定期的に」がキーワード。
早期発見であれば、治療もシンプルで後遺症を防ぐことができます。
楽しく過ごすためにできること
パートナーと性について話すという選択

「性感染症の話をすると気まずくなるかも…」とためらう人は少なくありませんが、本当に大切な関係だからこそ、オープンに話し合えることが信頼の証だと思います。
「お互いに検査してから付き合おう」「コンドームを使うのが安心だよね」といった前向きな対話が、関係をより深くし、自分も相手も守る行動につながります。
「お互いに検査してから付き合おう」「コンドームを使うのが安心だよね」といった前向きな対話が、関係をより深くし、自分も相手も守る行動につながります。
自分と大切な人を守るセルフケア
性について学び、選択肢を持つことは、自分の人生を大切にする第一歩。
旅行やデートをもっと自由に、後悔なく楽しむために、自分の身体と未来にちょっとした配慮を。
あなたの行動が、あなた自身と大切な人の笑顔を守ります。
性感染症はクラミジアや淋菌だけではありません。梅毒、性器ヘルペス、HIV、HPV(ヒトパピローマウイルス)など、多くの感染症が存在し、それぞれに特徴やリスクが異なります。
なかには重篤な症状を引き起こしたり、長期にわたり体調や人生に影響を及ぼすものもあります。
今回のブログでは主にクラミジア・淋菌に焦点を当てましたが、他の性感染症についても後日あらためて取り上げます。
性感染症の予防は「我慢すること」ではなく、「安心して楽しむための準備」と考えてください。
まずは「知ること」から。性の健康を守ることは、未来を守ることにもつながります。旅行やデートを安心して楽しむために、自分の体と心を大切にするセルフケアを始めてみませんか。
旅行やデートをもっと自由に、後悔なく楽しむために、自分の身体と未来にちょっとした配慮を。
あなたの行動が、あなた自身と大切な人の笑顔を守ります。
性感染症はクラミジアや淋菌だけではありません。梅毒、性器ヘルペス、HIV、HPV(ヒトパピローマウイルス)など、多くの感染症が存在し、それぞれに特徴やリスクが異なります。
なかには重篤な症状を引き起こしたり、長期にわたり体調や人生に影響を及ぼすものもあります。
今回のブログでは主にクラミジア・淋菌に焦点を当てましたが、他の性感染症についても後日あらためて取り上げます。
性感染症の予防は「我慢すること」ではなく、「安心して楽しむための準備」と考えてください。
まずは「知ること」から。性の健康を守ることは、未来を守ることにもつながります。旅行やデートを安心して楽しむために、自分の体と心を大切にするセルフケアを始めてみませんか。
最後まで読んでいただきありがとうございました

本記事は、「知ることからはじまる生と性の健康」シリーズの第1回。
次回は、「性感染症ってこんなにあるの?代表的な感染とその特徴まとめ」をテーマに、知っておきたい主な性感染症をわかりやすくご紹介します。こちらもぜひご参考に!
次回は、「性感染症ってこんなにあるの?代表的な感染とその特徴まとめ」をテーマに、知っておきたい主な性感染症をわかりやすくご紹介します。こちらもぜひご参考に!