今回は、育児中のご家族から時々お受けするご質問に対するお話です。
赤ちゃんの健康を守るために欠かせない「ビタミンK2シロップ」。しかし、うっかり飲み忘れてしまったり、飲んだ後に吐き戻してしまった…という経験がある親御さんも多いのではないでしょうか?この記事では、K2シロップを飲ませる際にありがちなトラブルへの対処法を、できるだけわかりやすく解説したいと思います。焦らず正しい対応をするための知識を一緒に確認しておきましょう。
ビタミンK2シロップとは?

なぜ必要なのか
ビタミンK2は赤ちゃんの血液を固めるための働きを助ける大切な栄養素で、「ビタミンK欠乏性症」という病気を防ぐ目的で生後すぐから定期的に投与されます。
母乳の成分にはビタミンKが少なく、特に母乳育児の赤ちゃんには摂っていただきたいお薬です。
通常は出生直後、退院時、1か月健診時など、3回に分けて医師の指導のもとで投与されていましたが、近年3回内服していても「ビタミンK欠乏性症」を発症する赤ちゃんもいることがわかり日本小児科学会では、生後3ヶ月まで毎週1回お薬を飲む方法を勧められています。
母乳の成分にはビタミンKが少なく、特に母乳育児の赤ちゃんには摂っていただきたいお薬です。
通常は出生直後、退院時、1か月健診時など、3回に分けて医師の指導のもとで投与されていましたが、近年3回内服していても「ビタミンK欠乏性症」を発症する赤ちゃんもいることがわかり日本小児科学会では、生後3ヶ月まで毎週1回お薬を飲む方法を勧められています。
ビタミンK2シロップ13回法の飲ませるタイミングと量
✔ 13回法の概要:
「13回法」は、出生後から生後3か月までの間に、計13回ビタミンK2シロップ(商品名:ケイツーシロップなど)を飲ませる方法です。
✔ 飲ませるタイミングの例:
回数 タイミング 備考
第1回 出生時(病院で) 医療機関で実施されることが多い
第2回 生後4日目〜1週 生後4日目・退院日や、退院後ご家庭で
第3回 生後2週 授乳時などに合わせて
第4〜13回 生後3週目以降、週1回ずつ 毎週決まった曜日に飲ませると忘れにくい
✔ビタミンK2シロップの量
通常は1回に1mLを服用させます(※医師の指示に従ってください)。
シロップの種類によっては1mLあたりの濃度が異なる場合があるため、必ず処方された用法に従いましょう。
「13回法」は、出生後から生後3か月までの間に、計13回ビタミンK2シロップ(商品名:ケイツーシロップなど)を飲ませる方法です。
✔ 飲ませるタイミングの例:
回数 タイミング 備考
第1回 出生時(病院で) 医療機関で実施されることが多い
第2回 生後4日目〜1週 生後4日目・退院日や、退院後ご家庭で
第3回 生後2週 授乳時などに合わせて
第4〜13回 生後3週目以降、週1回ずつ 毎週決まった曜日に飲ませると忘れにくい
✔ビタミンK2シロップの量
通常は1回に1mLを服用させます(※医師の指示に従ってください)。
シロップの種類によっては1mLあたりの濃度が異なる場合があるため、必ず処方された用法に従いましょう。
実際の飲ませ方とコツ
・スポイトやスプーンで直接口に入れる
・授乳前に飲ませると比較的スムーズ
・味が苦手な場合は、母乳やミルクと混ぜるのも◎(医師に確認を)
・赤ちゃんが泣いていても、しっかり飲めていればOK
・授乳前に飲ませると比較的スムーズ
・味が苦手な場合は、母乳やミルクと混ぜるのも◎(医師に確認を)
・赤ちゃんが泣いていても、しっかり飲めていればOK
飲み忘れたときの正しい対応

何時間・何日までなら大丈夫?
飲ませるのをうっかり忘れた場合、多くの場合は数時間〜1日程度の遅れなら問題ありません。ただし、定期的な投与が重要なので、なるべく早めに気づいて対応することが望ましいです。飲み忘れに気づいたタイミングで早めに飲ませることが大切です。
ただし、2回分を一度に与えるのはNG。
1週間以上間隔があいてしまった場合は、かかりつけの小児科の医師や薬剤師に相談しましょう。
ただし、2回分を一度に与えるのはNG。
1週間以上間隔があいてしまった場合は、かかりつけの小児科の医師や薬剤師に相談しましょう。
医師に相談すべきケース
投与回数そのものを飛ばしてしまった場合は、自己判断せずにかかりつけの小児科医に相談しましょう。
特に赤ちゃんに出血傾向が見られる(鼻血・あざ・血便など)場合は、すぐに医療機関を受診してください。医師の判断に基づいた対応が、リスク回避に最も効果的です。
特に赤ちゃんに出血傾向が見られる(鼻血・あざ・血便など)場合は、すぐに医療機関を受診してください。医師の判断に基づいた対応が、リスク回避に最も効果的です。
吐き戻したときの判断基準

どこまで飲めていれば大丈夫?
飲んですぐに吐いてしまった場合、どれくらい吸収できたのか心配になりますよね。
実際には、口に含んで30秒以上経っていれば、ある程度は吸収されていると考えられています。
吐いた量が少なく、明らかに全量ではないと感じた場合は、そのまま様子を見ることもあります。
実際には、口に含んで30秒以上経っていれば、ある程度は吸収されていると考えられています。
吐いた量が少なく、明らかに全量ではないと感じた場合は、そのまま様子を見ることもあります。
再投与の目安と注意点
明らかに全量を吐き戻した場合は、再投与が必要になることもありますが、自己判断での再投与は控えておきましょう。
誤って過剰に与えてしまうと副作用のリスクもあるため、必ず医師や薬剤師に確認しましょう。
その際は次回の診察時に報告するか、電話での相談が可能であればそちらをおすすめします。
誤って過剰に与えてしまうと副作用のリスクもあるため、必ず医師や薬剤師に確認しましょう。
その際は次回の診察時に報告するか、電話での相談が可能であればそちらをおすすめします。
よくある親の悩みとQ&A
他の薬と一緒に飲ませていい?

K2シロップは他の薬と併用できる場合が多いですが、薬の成分によっては吸収に影響を与えるものもあります。
与える間隔を1時間以上空けると安全性が高まると言われていますが、医師から処方を受けるお薬に関しては、かかりつけの医師にK2シロップを内服中であることをお話しし確認しておくと安心です。
与える間隔を1時間以上空けると安全性が高まると言われていますが、医師から処方を受けるお薬に関しては、かかりつけの医師にK2シロップを内服中であることをお話しし確認しておくと安心です。
赤ちゃんが嫌がるときの工夫

シロップの味や口当たりに敏感な赤ちゃんもいます。
スポイトを使って口の奥に少しずつ入れる、授乳直前に飲ませるなどの工夫が有効です。
また、冷やしておくと飲みやすくなる子もいるので、冷蔵保存可能かどうか確認して試してみてください。
スポイトを使って口の奥に少しずつ入れる、授乳直前に飲ませるなどの工夫が有効です。
また、冷やしておくと飲みやすくなる子もいるので、冷蔵保存可能かどうか確認して試してみてください。
失敗を防ぐための工夫と記録法

忘れないためのスケジュール管理
ビタミンK2の投与日をカレンダーやスマホのリマインダーに登録しておくと、飲み忘れを予防できます。
「毎週○曜日」といったパターン化ができると、習慣化にもつながります。また、育児手帳に記録しておくと医師との情報共有にも役立ちます。
「毎週○曜日」といったパターン化ができると、習慣化にもつながります。また、育児手帳に記録しておくと医師との情報共有にも役立ちます。
育児記録アプリやメモの活用法
最近では、育児記録アプリでミルクや授乳、薬の投与まで一括で管理できるものが増えています。
アラーム機能付きのアプリを活用すれば、飲み忘れのリスクを大きく減らせます。
紙の記録が安心な方は、冷蔵庫など見える場所に「投与チェック表」を貼っておくのも効果的です。
アラーム機能付きのアプリを活用すれば、飲み忘れのリスクを大きく減らせます。
紙の記録が安心な方は、冷蔵庫など見える場所に「投与チェック表」を貼っておくのも効果的です。
育児や授乳、沐浴などのご不安や疑問がある方は、ひとりで抱え込まずご相談ください。

かりゆし助産院の訪問助産師サービス
かりゆし助産院は、育児をされておられるご自宅や里帰り先へ助産師が出向きケアをさせていただきます。
育児のご相談では、ご自宅にある育児グッズでケアの提案を行うことができ、その他に必要なものがあれば具体的にご案内させていただいております。
育児相談のサービスとしては、1時間程度で様々な育児に関するご相談をお受けしております。ただ、“誰かとお話ししたい、それなら育児の相談もできる小松を”とご指名していただける方もありがたいことにいてくださいます。
・授乳相談をしたい
・沐浴をしてほしい
・内風呂の方法が不安だから見守ってほしい
・内風呂でお手伝いをしてほしい
・育児の相談をしたい
など相談事や依頼が複数ある場合、実費を承りますが、産後ケアを1時間単位で1~3時間までお受けしているサービスもご用意がございます。
また、ご予約していただく際にどのようなことをしたいか、どのようなサービスを受けたいかご提示していただくとよりスムーズにご予約をお受けすることができます。
育児のご相談では、ご自宅にある育児グッズでケアの提案を行うことができ、その他に必要なものがあれば具体的にご案内させていただいております。
育児相談のサービスとしては、1時間程度で様々な育児に関するご相談をお受けしております。ただ、“誰かとお話ししたい、それなら育児の相談もできる小松を”とご指名していただける方もありがたいことにいてくださいます。
・授乳相談をしたい
・沐浴をしてほしい
・内風呂の方法が不安だから見守ってほしい
・内風呂でお手伝いをしてほしい
・育児の相談をしたい
など相談事や依頼が複数ある場合、実費を承りますが、産後ケアを1時間単位で1~3時間までお受けしているサービスもご用意がございます。
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かりゆし助産院の訪問範囲
箕面市にある訪問型助産院のかりゆし助産院です。
当助産院では、箕面市や茨木市、吹田市、豊中市、池田市の子育て中のご家族へ、育児の現場であるご家庭へ出向き子育て相談や授乳相談、沐浴や内風呂などの育児相談に対応しております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様とお会いし、ともに考える時間が持てることを楽しみにしています。
当助産院では、箕面市や茨木市、吹田市、豊中市、池田市の子育て中のご家族へ、育児の現場であるご家庭へ出向き子育て相談や授乳相談、沐浴や内風呂などの育児相談に対応しております。
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