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春は、あかちゃんだけでなく、育児をする家族の心も揺れやすい季節です。

上の子の進級、保育園準備、復職への不安、新しい生活リズム――。

新しい生活リズムに慣れるには、気を張り続けている保護者も少なくありません。

「ちゃんとしなきゃ」と頑張るほど、心が疲れてしまうこともあります。

今回は、春に起こりやすい育児中のこころのゆらぎと、やさしく整えるヒントを助産師の視点でお伝えします。

春は育児中のこころが揺れやすい季節

環境変化は思っている以上に負担になる

春は生活環境が大きく変わりやすい季節です。
上の子の進級や入園、家族の生活リズムの変化など、日々の中で小さな緊張が積み重なります。
周囲から見ると「普通の変化」に見えても、産後の体と心にとっては大きな負担になることがあります。
育児中は、家族全体の予定や準備を考えることが増え、自分自身の疲れを後回しにしやすくなります。
特に産後のママは身体の回復途中でもあり、パパも新しい役割や生活の変化に戸惑いを感じることがあります。
知らないうちに気を張り続け、心が休まらなくなっていることも少なくありません。

「春だから元気にならなきゃ」が苦しくなることも

暖かくなり、新しい季節が始まる春。「前向きに頑張ろう」という空気が強くなる時期でもあります。
でも、気持ちが追いつかない日があるのは自然なことです。
周囲が元気そうに見えるほど、「自分だけうまくできていない気がする」と感じることもあります。
けれど、春の不調や不安は怠けではありません。
季節の変化に心と体が反応しているサインです。
無理に元気になろうとせず、「今は揺らぎやすい時期なんだ」と知ることも大切です。

上の子の進級や保育園準備で増える負担

「上の子優先」が続くことで心がすり減る

春は上の子の進級や新生活の準備が重なる時期です。
持ち物の準備や生活リズムの変化に追われる中で、あかちゃんのお世話も同時に続いていきます。
「上の子を不安にさせたくない」と頑張るほど、保護者自身が無理を重ねてしまうこともあります。
上の子の気持ちを優先し続けることで、気づかないうちに自分の心の余裕が減っていくことがあります。
まずは「今は大変な時期」と認めることが大切です。

保育園準備や新生活は“見えないタスク”が多い

書類準備、持ち物確認、生活時間の調整――。
春の新生活には、細かな“考えること”がたくさんあります。
一つひとつは小さくても、積み重なると大きな負担になります。
さらに「忘れないようにしなきゃ」「ちゃんと準備しなきゃ」と気を張り続けることで、脳も休まりにくくなります。
ぼーっとしたり、忘れ物が増えたりするのは、心と体が疲れているサインかもしれません。

復職不安と「ちゃんとやらなきゃ」思考

復職前は“期待”と“不安”が同時にやってくる

復職が近づくと、「社会に戻れる安心感」と同時に、「ちゃんと両立できるかな」という不安も強くなります。
子どもの体調不良、仕事との両立、家事の分担――。
考えることが増えるほど、家族みんなが気を張りやすくなります。
また、支える側も、「自分がしっかりしなきゃ」とプレッシャーを感じることがあります。
最初から完璧に回る家庭はほとんどありません。
誰か一人だけが頑張り続けるのではなく、少しずつ支え合う視点も大切です。

“できていること”に目を向ける習慣を

疲れているときほど、人は「できていないこと」に目が向きやすくなります。
でも実際は、毎日たくさんのことをこなしています。
あかちゃんを育て、家族を支え、日常を回している――それだけでも十分頑張っています。
「もっと頑張らなきゃ」ではなく、「今日はここまでできた」で終わる日があっても大丈夫。
自分を責め続けるより、少し緩めることで心は回復しやすくなります。

春のメンタルゆらぎをやさしく整えるために

まずは“休む理由”を自分に許してあげる

育児中は、「休むほどじゃない」と無理を続けてしまうことがあります。
でも、春のゆらぎは目に見えない疲れとして積み重なります。
眠れない、涙が出やすい、イライラする――。
そんな変化があるときは、心が「少し休みたい」と伝えているのかもしれません。
頑張り続けるより、立ち止まる時間を持つことも大切です。
休むことは甘えではなく、これからを整えるためのケアです。

“話せる場所”があるだけで心は軽くなる

不安は、ひとりで抱え込むほど大きくなります。
「こんなことで相談していいのかな」と感じることでも、言葉にすることで整理されることがあります。
育児は、ママだけでも、パパだけでも抱えきれないことがあります。
だからこそ、“話せる場所”や“頼れる人”があることは、とても大切です。

春のゆらぎをひとりで抱え込まないために

春のメンタルのゆらぎまとめ

春の「なんとなくしんどい」は、怠けや甘えではありません。
産後の体と心は回復途中であり、そこへ環境変化や生活リズムの変化が重なることで、家族みんなが疲れやすくなる季節です。
大切なのは、「ちゃんとしなきゃ」と頑張り続けることではなく、自分たちのゆらぎに気づいてあげること。
ひとりで抱え込まず、少しずつ整えていくことが大切です。

かりゆし助産院でできるサポート

「これくらいで相談していいのかな」――そんな時こそ、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
箕面市彩都のかりゆし助産院では、授乳や赤ちゃんのことだけでなく、育てるママやパパの心にも寄り添ったサポートを行っています。

春は、家族みんなが変化の中にいる季節。
だからこそ、ママ自身が安心できる場所を持つことも大切です。

これまでの春シリーズでは、体調のゆらぎ、授乳トラブル、赤ちゃんの肌ケアについてもお伝えしてきました。気になるテーマがあれば、あわせて読んでみてください。

不安がやわらぐと、子育ては少しやさしくなる。
― かりゆし助産院 ―