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「まだ5月なのに、夏日予報…」そんな天気予報を目にする日も増えてきました。

「あかちゃん、汗びっしょりだけど大丈夫?」
「エアコンはつけっぱなしでもいいの?」

夏になると、あかちゃんの“暑さ対策”に悩むご家庭はとても増えます。
あかちゃんは大人より体温調節が未熟で、暑さの影響を受けやすい存在です。
そのため、汗をたくさんかいたり、機嫌が悪くなったり、気づかないうちに熱中症につながることもあります。

今回は、夏によくあるあかちゃんの体温調節や熱中症サインについて、助産師の視点からやさしくお伝えします。

あかちゃんはどうして汗っかきなの?

あかちゃんが汗をかきやすい理由

あかちゃんは、大人より汗をかきやすい特徴があります。
これは、体が小さい一方で代謝が活発で、体温が上がりやすいためです。また、体温調節機能が未熟なため、少し暑いだけでも汗をたくさんかくことがあります。
特にあかちゃんは、自分で「暑い」と伝えたり、服を脱いだりできません。
そのため、泣く・ぐずる・眠りにくいなどの様子が、暑さのサインになっていることもあります。
「手足が冷たい=寒い」と思われがちですが、実際には背中や首の後ろが汗ばんでいることも少なくありません。
あかちゃんの体温を見る時は、手足だけでなく体幹部分も確認することが大切です。

汗をかきやすい場所と肌トラブル

夏は汗による肌トラブルも増えやすい季節です。
特に、
・首まわり
・背中
・頭
・おむつまわり
などは汗がたまりやすく、あせもや赤みの原因になることがあります。
汗をかいた状態が続くと、皮膚が刺激を受けやすくなり、かゆみや湿疹につながる場合もあります。
あかちゃんは皮膚が薄くデリケートなため、大人よりも肌トラブルが起こりやすいと言われています。
汗をかいた時は、
・こまめに着替える
・シャワーで流す
・ガーゼでやさしく拭く
などを行うことで、肌トラブル予防につながります。
「汗をかいている=元気」だけではなく、肌の状態も一緒に見てあげることが大切です。

あかちゃんの体温調節が未熟な理由

大人との体温調節の違い

あかちゃんは、生まれてしばらくの間、体温を一定に保つことが得意ではありません。
大人は、
・汗をかく
・衣服を調整する
・水分をとる
などで体温を調節できますが、あかちゃんはまだその機能が十分に発達していません。
そのため、周囲の気温や湿度の影響を受けやすく、体に熱がこもりやすくなります。
特に夏は、
・厚着
・抱っこ紐
・ベビーカー
・風通しの悪い室内
などで、知らないうちに体温が上がっていることもあります。
あかちゃん自身では調整できないからこそ、大人が環境を整えてあげることが大切です。

夏に気をつけたい環境

あかちゃんは大人より床に近い位置で過ごすことが多く、地面からの熱の影響も受けやすいと言われています。
特に、
・ベビーカーの座面
・車内
・抱っこ紐の中
などは熱がこもりやすく、短時間でも暑さが強くなることがあります。
また、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温が下がりにくくなります。
そのため、気温だけでなく湿度管理も大切です。
「大人はそこまで暑くない」と感じていても、あかちゃんにとってはかなり暑い環境になっている場合があります。
あかちゃんの顔色や汗の量、機嫌などを見ながら、無理をしない環境づくりを心がけてください。

夏の室温・エアコンはどうする?

室温と湿度の目安

夏の室温は26〜28℃前後、湿度は50〜60%程度が目安とされています。
ただし、数字だけにとらわれすぎず、
・顔が赤くないか
・汗をかきすぎていないか
・呼吸が苦しそうでないか
など、あかちゃんの様子を見ることも大切です。
また、あかちゃんが過ごす場所は大人より低い位置になるため、思っている以上に暑くなっていることもあります。
温湿度計をあかちゃんの近くに置いておくと、環境を確認しやすくなります。
室温を整えることは、「冷やしすぎ」ではなく、あかちゃんを守るための大切なケアのひとつです。

エアコン使用時のポイント

「エアコンを使うと冷えそうで心配」という声もよく聞かれます。
ですが、近年は夏の気温が高く、室内でも熱中症になることがあります。
そのため、無理にエアコンを我慢しないことが大切です。
使用する時は、
・風を直接当てない
・冷やしすぎない
・湿度にも注意する
ことがポイントになります。
また、
・授乳中
・抱っこ中
・寝かしつけ中
は、大人もあかちゃんも体温が上がりやすい時間です。
汗をかいている場合は、衣服や室温を見直してみるのもよいでしょう。
「冷え」だけを心配するのではなく、「暑さから守る」視点も大切です。

注意したい熱中症サイン

よくある熱中症のサイン

あかちゃんは自分で不調を伝えられないため、普段との違いに気づくことが大切です。
例えば、
・ぐったりしている
・顔が赤い
・たくさん汗をかいている
・母乳やミルクの飲みが悪い
・おしっこが少ない
・おしっこの色が濃い
などは注意したいサインです。
また、
・機嫌が悪い
・泣き方が弱い
・ぼーっとしている
なども、体調変化のサインになっていることがあります。
「なんとなくいつもと違う」という感覚は、とても大切な気づきです。
気になる時は、まず涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめながら様子を見ていきましょう。

受診を考えたい様子

暑さ対策をしても、
・水分がとれない
・呼びかけへの反応が弱い
・ぐったりしている
・顔色が悪い
などが見られる時は、早めに医療機関へ相談しましょう。
特に乳児は脱水が進みやすく、短時間でも状態が変化することがあります。
また、
・発熱が続く
・嘔吐する
・呼吸が苦しそう
などの症状がある場合も注意が必要です。
「受診するほどかな…」と迷う時もあると思いますが、あかちゃんの場合は“早めに相談する”ことが安心につながることもあります。
保護者の「いつもと違う」という感覚を大切にしてください。

夏の夜の服装と寝かせ方

夏の服装の目安

夏は、寝冷えを心配して厚着になってしまうことがあります。
ですが、あかちゃんが汗をたくさんかいている時は、
・肌着1枚
・薄手のロンパース
程度で十分な場合もあります。
特に背中や首元に汗をかいている時は、暑さのサインになっていることがあります。
また、厚い布団やタオルをかけすぎると、熱がこもりやすくなることもあります。
あかちゃんの服装は、「大人より1枚少ないくらい」を目安にすると調整しやすいこともあります。
汗の量や機嫌を見ながら、その子に合った服装を探してください。

快適に眠るための工夫

暑さで眠りにくくなると、
・夜泣き
・頻回覚醒
・寝つきの悪さ
につながることがあります。
そのため、寝る前に室温や湿度を整えておくことも大切です。
また、
・汗をかいたら着替える
・シーツを清潔に保つ
・風が直接当たらないようにする
なども快適さにつながります。
あかちゃんは眠っている間も汗をかきやすいため、「寝ているから大丈夫」ではなく、時々様子を見ることも大切です。
家族みんなが少しでも心地よく眠れる環境を整えながら、無理のない夏を過ごしてください。

まとめと相談先

夏は“いつもと違う”に気づくことが大切

夏のあかちゃんは、大人より暑さの影響を受けやすく、
・汗をたくさんかく
・機嫌が悪くなる
・眠りにくくなる
など、さまざまな変化が見られることがあります。
特に乳児は、自分で不調を伝えることが難しいため、
・室温や湿度を整える
・衣服を調整する
・こまめに様子を見る
ことが大切です。
「これくらいで相談していいのかな?」と迷うこともあると思いますが、保護者の“いつもと違う”という感覚は、とても大切な気づきです。
頑張りすぎず、家族みんなで少しでも心地よく夏を過ごしていけますように。

かりゆし助産院でできること

かりゆし助産院では、
・夏の授乳相談
・あかちゃんの体重・哺乳チェック
・スキンケアやあせもの相談
・育児中の不安相談
・産後のお母さんのケア
などを行っています。
・「暑そうだけど大丈夫かな?」
・「授乳量は足りている?」
・「受診したほうがいい?」
そんな日常の小さな不安も、お気軽にご相談ください。
訪問だからこそ、ご自宅での過ごし方や環境を一緒に見ながらサポートしています。

不安がやわらぐと、子育ては少しやさしくなる。
-かりゆし助産院-